
溶かす
Melt錫の地金を火にかけて溶かします。錫の融点は約232℃。金属のなかでは低い温度で、とろりと液体になります。

錫を、削る。
Pewter Craftsman / Kakegawa, Shizuoka
静岡県掛川市の錫工房。錫師・志村泰利が、伝統技法「ロクロ」で
京都の錫器の老舗・清課堂で修業を積んだのち、錫の文化も職人もいなかった故郷・静岡に戻り、2018年に工房を開きました。
錫は金・銀に次ぐ希少な金属。茶器や仏具など昔ながらの品を受け継ぎながら、盆栽の鉢やキャンプ用の酒器など、これまでになかった錫のかたちにも取り組んでいます。


錫の地金を火にかけて溶かします。錫の融点は約232℃。金属のなかでは低い温度で、とろりと液体になります。

溶けた錫を型に流し込み、削る前の塊をつくります。冷えて固まった錫は、鈍い銀色の肌をしています。

塊をロクロに取り付けて回し、刃物を当てて形を削り出します。刃の角度と力加減で、厚みや曲線を少しずつ整えていきます。
柔らかく、溶かせばまた形を変えられるのも錫の性質です。
アクセサリーが万が一壊れても、再成型ができます。

錫器が日本に伝わったのは、1200〜1300年前の飛鳥・奈良時代。中国から伝来したと言われています。錫は希少性が高く、金・銀に次ぐ高価な金属。錆びにくく比較的やわらかで、融点は約232℃と低めです。
昔からお茶を保管する茶入や、神様にお供えする神具として用いられてきました。


日本で数少ない伝統技法ロクロによって削り出した酒器。お酒をより楽しんでいただくためのフォルムを追求しています。
水が腐りにくく切り花が長持ちするという錫の特性を生かし、シンプルにデザインしました。
錫は酸化に強く熱伝導率が良く、水を浄化する性質があると言われます。水あかが出にくく、花が長持ちする鉢です。
錫の特徴を生かした日用の器。上品な輝きで、お料理を一層引き立てるデザインの皿です。
自宅で一緒に過ごせる、お部屋の雰囲気を崩さないデザインの仏具・分骨用の壺を追求しています。
柔らかいからこそ加工がしやすく、万が一壊れても再成型が可能。傷も年月と共に唯一無二の「味」になります。
大切な方への贈り物、特注オーダー、OEM、会食・パーティーへの器のリースも承っています。日々の暮らしのなかで、錫の良さを知っていただけたらうれしいです。

2022 / Outdoor × Pewter
キャンプでの乾杯を、気の合う仲間と。鈴のようなシルエットに、持ちやすさを考えたナグリ(槌目)加工を加えた携帯用の酒器です。酒器を支える革パーツは@_c_o_m_e_t__による製作。使うほどに現れる、錫と革の経年変化も楽しめます。
プレーン(パラコード仕様)/ 黒漆(革紐)


Online Store
Solo exhibition / 2022.5.1 — 5.15
錫と盆栽を組み合わせた個展「MAKINAGI presents BIAS」。世界で “BONSAI” として親しまれる盆栽と錫を合わせ、この展示のためだけの作品を発表しました。



2022

Solo exhibition / 2022.3
個展「MAKINAGI presents FUSE展」。静岡新聞にも取り上げていただきました。
新しい作品や制作の様子は、Instagram で更新しています。@makinagi8

志村 泰利Shimura Yasutoshi
京都で錫専用ロクロの技法を修得。故郷・静岡に錫の魅力を広めるため、実家である掛川市の本勝寺に工房を構えました。伝統にとらわれず、仏具や茶器から、アクセサリー、キャンプギアまで、錫の新しい使い方を探っています。
錫のことをもっと知ってもらうため、ワークショップを開いています。
写真は、やわらかい錫の板を金槌で叩いて形づくっているところ。日程や内容は、お問い合わせください。

Care
傷も年月とともに、その器だけの「味」になっていきます。長く使っていただくために。
オーダーメイドのご依頼、お取り扱いのご相談など、お気軽にご連絡ください。